後縦靱帯骨化症で手術した患者の日記

後縦靱帯骨化症を告知された患者の日記です。たまに撮った写真の日記も書きます。

後縦靱帯骨化症(OPLL)が見つかるまで

最初の症状

  • 小走りすると左足がついてこない。
  • 普通に歩いているだけなのに左足だけつまづく。
  • 左手指先が痺れる。

 この時点で何かおかしいと思うべきだったのですが、指先の痺れだけが気になって近所の整形外科クリニックを受診。もちろん医師に症状を伝えたのは左手指先の痺れだけ。
 首のレントゲンを撮ったのですが特に所見なし。両手の甲をあわせてみたり、首を反らせてみたりと診断のためのチェックが行われたのですが、診断の根拠となる反応がほとんど無く、ひとまず手根管症候群と仮定して治療しましょう、というになり、痺れを鎮めるための薬としてリリカが処方されました。

次に現れた症状

  • 右手指先も痺れる。
  • 左手人差し指、中指の全体が痺れる。

 リリカが効いているような効いていないような状況だったのですが、右手指先も痺れだしたり、左手の人差し指、中指の痺れが強くなったので、医師に症状を伝えたのですが、このまま治療を続けましょう、ということで、リリカを服用する日々が続きました。

内科主治医に相談する

 ちょうど内科の受診日だったので左足だけつまづく話を相談したら、左足つま先を引き上げる神経に問題があるのでは、ということになり、受診するなら整形外科か神経内科と言われました。
 前述の整形外科クリニックは、お忙しいのかあまりこちらの訴えを聞いてもらえない状況にあったので、以前腰のヘルニアを見つけてくれた病院に相談した結果、脊椎脊髄専門の整形外科の先生を受診できることになりました。

頚椎椎間板ヘルニアが見つかる

 脊椎脊髄専門の整形外科の先生は時間をかけて問診をしていただきました。2回目の受診で、何秒間で何回手をグー・パーできるかどうかを試したところ、左手の反応がやや遅くて、先生が何か思いついたらしく、首のMRI検査を受けることになりました。
 検査の結果、首にヘルニアが見つかり頸椎椎間板ヘルニアと診断されました。
 ヘルニアが見つかったものの、ここの病院では首の手術はやっていないということで、手術ができる別の病院あての紹介状と検査データを受け取りました。

脊椎脊髄外科を受診する

 ところが、あまり深刻に捉えておらず、紹介状をもらってから10ヶ月放置してしまっていたのです。程なく左足だけ疲れるような症状が出てきて初めて不安になり、恥を忍んで紹介状をもらいなおして、手術ができる脊椎脊髄専門の整形外科外来がある病院を受診しました。
 医師は検査データ(MRI)と問診などから、これ以上ヘルニアが進行して神経が傷んだあとに手術しても回復しないから、早いうちに手術したほうがよい、と言われました。

手術前検査を受ける

 手術を前提にいろんな検査を受けました。尿検査、血液検査、レントゲン、心電図、MRI、CT、心臓超音波検査、血管造影CT。覚えているのはこのくらい。

後縦靱帯骨化症が見つかる

 CT検査の翌週の診察で、国指定の難病である後縦靱帯骨化症との告知を受けました。手術方法は首の前方からやるか後方からやるか医局内で検討中であると言われました。
それでも本人は深刻に捉えてないんですよ、どういうわけか今でも。難病だから完治しないのに。
 その後、病院内のソーシャルワーカーさんを案内されて、難病医療費の助成制度の話を受けて病院をあとにしました。

 以上が後縦靱帯骨化症が見つかるまでの経緯です。最初の症状を認識してから2年ぐらい経ってしまいましたが、ようやく病気の正体がわかりました。